虫歯の予防について その1 Blog
今まで、歯の神経をとると抜歯のリスクが上がることや、歯の治療はそう何度も受けられないということをお伝えしてきました。
これからは虫歯の予防についてお話を少しずつしていきます。
皆さんは虫歯ってどんな認識でしょうか?歯がしみる?痛い?
症状から虫歯だと感じることもあれば急に歯が欠けてきたという場合もあると思います。
お伝えしたい内容を先にお伝えすると虫歯は急にできるものではありません。
今回は虫歯がどのようにできるかをお伝えしたいと思います。
①歯磨きで清掃ができていないところに徐々にプラークが付着します。
②糖分をとるとプラーク中の細菌が酸を出すため、プラークの中が酸性になります。
③プラークが酸性になるとプラークと接触しているところの歯が徐々に溶けて、歯のミネラルが拡散していきます。
このことを脱灰(だっかい)といいます。
④糖分をとってから時間が経つと、唾液の作用により酸性だったプラークが、元々の中性に戻っていきます。
⑤ある程度中性に戻ると、拡散した歯のミネラルがまた歯に戻って修復されていきます。
このことを再石灰化(さいせっかいか)といいます。
歯は毎日この脱灰と再石灰化を繰り返しています。
虫歯ができてしまうのは、この脱灰と再石灰化のバランスが崩れて脱灰に傾く頻度が多く、それが長期間にわたる時です。
再石灰化による修復が間に合わないためです。
次回は具体的な予防を方法をお伝えします。