虫歯の予防について その3 Blog
前回は歯磨きが虫歯の予防にとって重要なことをお伝えしてきました。
今日は、糖分についてお話します。
虫歯になってしまうのは一体どんな食べ物なのか??
疑問に思ったことはないでしょうか。
結論を言うと多くの炭水化物で細菌は酸を出すことができます。
私達が一番よく食べる炭水化物はデンプンです。主にお米からとっていることが多く、多糖類に分類されます。
簡単にいうと、たくさんの糖がつながっているものと考えてください。
ただ、細菌はとても小さいため、直接デンプンを食べることはできません。
デンプンは唾液によって分解されてもう少し小さい糖になります。
これを細菌が食べることで酸を出していきます。
細菌も活動するのにエネルギーがいるので、糖が必要なのです。
次に多糖類から少し小さい糖(二糖類)になるともう少し細菌は摂取しやすくなります。
私達が虫歯になりやすいと思っている糖はまさにこれで、スクロースが有名です。
ショ糖とも呼ばれますが、ショ糖を主成分としたものが砂糖です。なのでスクロース=ショ糖≒砂糖です。
ショ糖はサトウキビに多く含まれますが野菜や果物にも含まれます。
細菌にとってはデンプンより小さい糖なので摂取しやすくなります。
その他の二糖類では、麦芽糖や乳糖も虫歯の原因となります。
最後に一番小さい糖(単糖類)として、グルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)、ガラクトースがあります。
これらは小さいため細菌にとっても摂取しやすい糖で、細菌が摂取した場合は酸を出していきます。
今回は少し難しい内容でしたが、いかがだったでしょうか?
この内容だけだと何を食べても虫歯の原因になりそうだと感じるかもしれません。
ただ、人間も糖を食べてエネルギーを取らないと活動できないので必ず摂取する必要があります。
うまく向き合っていくことが虫歯の予防にとって重要ですね。
次回は具体的な食材についてお話します。