虫歯の予防について その10 Blog
虫歯とプラークの関係についてお話します。
前回お話したプラークは細菌の塊ですが、1日目のプラークと数日磨けていない場所に付着し続けているプラークとでは、
実は性質が少し異なります。
個人差もありますが、1日目のプラークと磨かずに数日経過したプラークとでは、酸を作り出す力が違います。
数日経過したプラークの方が、酸を作り出す力が強いのです。
今回お話したい結論は、プラークは2~3日経つと歯を溶かすことができる ということです。
1日目のプラークはまだ酸を作り出す能力が高い細菌は多くありません。しかし、糖を与えると酸を出します。
すると、酸に弱い細菌は少しずつ少なくなり、酸に耐えられる細菌の割合が増えていきます。
酸に耐えられる細菌の多くは酸を作る能力が高い細菌です。
虫歯菌の代表格であるミュータンス菌は、酸を作り出す能力が高くて、酸に耐えられる細菌です。
プラークが残り続けている場合は、ミュータンス菌のような細菌の割合が増えていきます。
その結果、2.3日経過したプラークはもう歯を溶かすことができるくらい酸を作り出せるものに変化していきます。