再石灰化について Blog
皆さんは歯の再石灰化という言葉を聞いたことはありますか?
時々CM等で耳にしたことがある方もおられると思います。
今回は再石灰化についてお話しします。
石灰化とはカルシウムが組織に沈着することと定義づけされています。
歯の再石灰化とは再度カルシウムが歯に沈着することと言い換えても良さそうです。
では、具体的にどうなるのか をお話しします。
歯はCa10(PO4)6(OH)2 という化学式で表されます。
カルシウムが10個、リン酸が6個、水酸基が2個です。(苦手な方は飛ばしてくださいね)
ここに酸を加えると、歯の一部分は酸のH+と水酸基のOH -とが結びついてH20(水)となります。
その結果、水となった一部の歯の構造は保たれなくなり、カルシウムとリン酸が唾液中拡散していきます。
このことを脱灰と言い、いわゆる歯が溶けている状態です。
その後時間が経てば唾液の力で、溶け出していったカルシウムやリン酸が歯の再度沈着していきます。
これを再石灰化と言います。
人間の歯は食事のたびに脱灰と再石灰化を繰り返していきます。